「アメニティーフォーラム」地域支援のメッカ 滋賀県大津市で行われる、地域福祉関係者の年に一度の祭典が終わりました。去年は「障害者自立支援法」の立法や、「行動援護類型」の確立、成立のために、かなりの労力を費やした大会でした。が、今年は支援法の全容が明らかになってないなかで開催されたためか、落ち着いた感じを受けました。
我ら ふぃ~る工房としても去年は「豊橋フォーラム」を5月に控えていたため、講師の皆さんとの折衝に負われたため慌ただしく過ごしましたが、今年はやはり落ち着いていたというのが実感です。
しかし、シンポジストの皆さんの語りは熱いモノが多かったと思います。長野県北信圏域生活支援センター・福岡さん、いつもは明るく冗談交じりで話されるのに、珍しく強い口調でご自分の熱い思いを話されていました。
西宮のまネット・清水さんは、厚労省・横幕専門官の「事業者の皆さんの頑張りが、きっと重度者の地域生活を行政が後押しすることに繋がります。」という言葉に対し「分かりましたわ!僕らが命懸けで重度の方に寄りさえすれば、重度の人は尊厳を持って地域で生きられるんやね!ならやったろうやんか!おぉ、やったらええんやろっ!ねえ、皆さん」と会場にいる多くの支援者を捲し立てられました。
首長の会議では、佐賀県古川知事が県内の障害者団体の代表者の方々と壇上で、障害者の自立支援と共生社会の実現を盛り込んだ「がんばらんば宣言」を、知事自ら先頭に立ち力強く読み上げました。
全育成・藤原会長は「消費者はきっと正しい選択をする。もう箱では選ばない。そのために事業者は営業努力をする。これが当たり前のことなんです。そして育成会も変わるんです!」と力説されました。「どやっ!」とは言われませんでした。残念・・・。
障害者自立支援法のテーマは「自立と共生」です。が、取りただされているのは自己負担や障害程度区分ばかりで、共生社会の実現は置いていかれている印象を強く受けます。アメニティーフォーラムに参加している間に何度「共生」という言葉を耳にしたか分からないほど、各シンポジストの皆さんは共生社会の実現を声高に訴えられ、その共生社会を実現させるためには私たち支援者のスピリッツが何より重要であると訴えられました。
会場にいる参加者全てが胸に刻み込んだことと思います。
当初、今回でファイナルとなる予定でいましたが、時代がそれを許さず「介護保険との合流問題」が解決するまでの間、続けていただけることとなりました。あらいの様な若輩者にとっては、有り難く意味深いものです。本当に感謝です。先達から多くのことを教えて頂ける このアメニティーフォーラム。この多くの教えを実践していかなければ、来年また滋賀でお会いすることは許されない!と心に誓い、その一年を走っているつもりです。やはり「続行」の決断は有り難いです。
反面、この「全国大会」の裏で、寝る間なく準備に追われている執行部や実行委員の皆さんの労苦を思うと、複雑な気持ちになるのも事実です。この多くの皆さんの「伝えねば」という思いに応える為にも、またこの一年を走りきりたいと思う あらいです。
昨日、帰ってきました。夢の世界から現実の世界へ帰ってきました。アメニティー開催に携わった皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
さあ!実践の始まりです!走ります!来年、胸を張って会えるように!
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