レスパイト事業
やっさんさまの「男!副島」への書き込みの返事。
せっかく何で皆さんと一緒に考えられたら。と思い、こちらに書くことにしました。
田原市はレスパイトの日程表が送付されたご様子ですね。
やっさんさまは「たった1日」。本当に申し訳ないです。夏休みと違い、冬休みは年末年始を合わせても5日しかなく、また田原市での申込者は昨年とは比べものにならないほど増加しております。実際、御希望を頂きましたが1日も入って頂くことが出来ない方もみえるんです。本当に申し訳ないと感じて下ります。
「少しでも多く」とは思いコーディネート致しましたが、本来のレスパイトの意義に照らし合わせると、緊急性のある方や 親さんが働かれていて介護する術がない方を優先せざるを得ない状況でした。
これは田原市さんだけではなく、同様の制度を設けている小坂井町さんにも言えることですが、開始当初は「レスパイトの意味・意義」を、当事者、行政、事業者とで確認し始めましたが、年数を経るごとに「本来の」使い方と若干のズレが生じている気がします。
社会参加等の「障害当事者」への支援は、田原ゼミナールでもお話ししました通りヘルパーさんを利用しての「移動支援」や「行動援護」が適当であると考えており、また、この支援に関しては福祉課さんの深い理解で、田原市、小坂井町共に「手厚い」と思います。
やはりここは「レスパイト事業」という「介護者の休息」を意味する「自治体単独」の事業であることをご理解頂けたら。と思います。
「費用対効果」。ごもっともです!あらいはいつも「早い時期から良い支援を届けることが、将来、本人さんの生きにくさを軽減させる。」と話しています。この「良い支援」をご本人さんが選択するの難しいのであれば、この本人に合った「良い支援」を、本人の立場で選択してあげる。本人に合わない「良い支援ではない」場合は、事業者に改善提案をする。もしくは新たな事業者を捜す。ことではないかと思います。
なんてったって障害のあるお子さんのことを誰よりも良く知り、誰よりも愛しているのは親さんなんですから、しっかりと選択してあげていただきたいです。そしてその「選択」の中には「ふぃ~る工房」が存在するよう、我々も日々「頑張らなければ!」ですが。
ふぃ~る工房は「レスパイト事業所」として立ちあがりました。そして「障害のある方とそのご家族に寄り添う」がテーマです。これはまだ「措置制度」の時代です。ので、本人支援も家族支援も、ある意味「ごっちゃ」になっていました。が、時が流れ「支援費制度」になった時、行政措置ではなく障害当事者の「個人の権利」として福祉サービスが選択し、「個人の権利」で契約出来るようになりました。
この段階で家族を含めた支援「レスパイト」と、個人支援「パーソナルアシスタント」が、はっきりと分かれたのだと思います。制度化にあり、ある程度の制約の中で提供される移動支援等はパーソナルアシスタント。制度にないサービスを個人もしくは行政が「自費」で「使い勝手の良いサービスを作り、更に主に介護者の休息を意味するもの」が「レスパイト」。と位置づけられたのだと思います。
ということで、少ない日数の中、思ったように利用が入らなかった皆さん。本当に申し訳ありません。しかしながら、不満をお持ちの皆さんに大変申し訳ないのですが、その分、「更に」レスパイトが必要な方がみえ、皆さんの我慢でその方に利用が入ったことにより、生まれ育った街で、自分らしく、豊に暮らしていける方がみえること。このことの意味を、ご理解頂けると幸いです。
偉そうに。しかも長々と。申し訳ございません。
arai
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