8年前に創作芸術あそびclubとして立ち上がった ふぃ〜る工房。安形さんの応援、戸枝さんとの出会いを経て、翌年 生活支援事業所としての活動も開始。
が、どこの「馬の骨」か分からない得たいの知れない団体に、我が身を、また大切な我が子を託す親さんなどいない。
「どうしたら信頼される団体になれるのだろう。」
ふぃ〜る工房は悩んでいました。
そんな時、一通の封筒が届きました。
「日本財団」さまからの「福祉車両助成決定通知」。
かみやさんと二人、小踊りして喜びました。認められたと泣きました。戸枝さんからは「大きな財団から助成が頂ける意味は大きい。きっと工房を見る目が変わる!」と。
その言葉通り、ふぃ〜る工房の仕事は徐々に軌道に乗っていきました。
おかげさまで、現在 工房が所有している車両は5台。内4台が諸財団さんからの助成を受けて配備させて頂いております。本当に感謝です。
これも一重に「財団号」の配備があったればこそ!です。

今日、その「財団号」は、ふぃ〜る工房送迎車の任を解かれました。日本財団さまから新しい車両助成を頂き、新型車両が配備されました。ありがたいです。
で、この初期「財団号」はペルー国に寄贈されることになったのです。日本財団さんの海外プロジェクトの一貫として、下取った古い福祉車両を発展途上国に寄贈し、第2の活躍の場を。ということなんです。
11時。あとりえメンバーさんと お世話になった「財団号」を掃除。みんな もうすぐ届く新車が楽しみな様子。が、あらいは泣いていました。泣けて泣けて仕方ありませんでした。ふぃ〜る工房が「潰れてしまう団体」と言われていた頃を知る この「財団号」との別れが、ツラく、悲しく。
「ありがとう。もうキレイになったから。皆さん寒いから中に入って。あとは あらいに任せて!」とメンバーさんに声をかけ、一人 洗車をしました。おいおい泣きながら。
12時。新車が届きました。一通りの手続きを済ますと、見知らぬトヨタ職員さんが「財団号」に乗り込み、出発しました。中にいたメンバーさんを再度呼び、全員で見送りました。また泣けました。
また、ふぃ〜る工房の立ち上がりを知るものがいなくなりました。走り去る「財団号」を見送る あらいは、まるで友との別れに似た感情を持ちました。
「長い間、本当にありがとう。ふぃ〜る工房も、あらいも、まだまだ頑張るから、知らない異国の地でも頑張って!」。
arai
最近のコメント