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2008年8月13日 (水)

「専門性」は分かるが

本日は田原市運営会議でした。個別ケース会議、圏域アドバイザーの報告、田原市福祉課からの報告、そして田原市相談支援強化員あらいからの報告として「田原ゼミナール4」「東松山視察」「碧海フォーラム」「田原人権ファンクション企画」の報告と依頼をする。(*^_^*)
いつも通り順調に会が進み、いつものように会を終えるべく、各事業からトピックスの報告。で、ここまで順調に、和気あいあいと進んでいた会議が、一気に緊張感を持つことに。


精神の方を対象に支援をする地活センターから、利用者(今のところは対象者かどうかも不明)のケースがあげられる。勿論、福祉課さんは このケースをご存じで、次回には個別会議にあげようと思われていたケースの方。
結果から申し上げると、福祉課さんから「GO!」が出次第、すぐさま相談支援専門員が急行するということで。



東三河圏域の市町は、精神に専門性を持つ日中支援事業所が、どうあれ相談支援事業を委託され展開しているケースが多い。が、田原市は これがない。精神の作業所が新制度になりNPO法人格を有し福祉サービスを提供し始めたばかり。これから法人が強くなり、その他の事業展開をしていこうという段階。相談支援まで今は力が回らない。そして田原市には精神科がない。保健所も支所となってしまった。


精神障害の方の社会資源が、明らかに乏しいことが露呈する。


会議を終えても、あちこちで このケースの話し合いがもたられていて、あらいも福祉課さんも地活センターさんも胸を撫で下ろすばかり。素敵な光景。素敵な傾向。




で、昨日の小坂井町でもそうでしたが、精神障害の方に関する支援は確かに専門性が必要とされるケースが多いかも。が、相談支援専門員は「障害種別」や「程度」に関係することなく、あくまで「個人」として接し「個人」として支援をするとした時、精神障害の方を支援する方がよく聴く口にする「精神障害の方は…」「こういったケースは医療に…」っていうのは、やはり あらいの耳に馴染まないなぁ。少なくとも相談支援専門員は口にしてはいけない言葉だと思いました。これって逃げ口上じゃないっすかねぇ。違ってますかねぇ?



昨日、精神の方の事例検討で小坂井町福祉課障害グループ山本さんが、精神の方の支援に対する思いを熱く語っていました。今日、田原市で熱血行政マンが保健所担当者に対し、こちらはクレバーに説いている姿を見ました。

数年前までは、行政批判をする事業者をよく見ました。小僧だった あらいは、当時 何も分からず『そうなのかぁ。そりゃけしからん!』と思ってました。
が、今はどうでしょう?
逃げているのは我ら事業者ではないでしょうか?
この熱い行政マンらを批判出来る支援者はいるのでしょうか?



  arai

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コメント

「精神の方は医療に…」「精神障害者の方は…」、これは間違ってないだろうし、逃げ口上でもないと思います。精神の障害をお持ちの方というのは、やはり、その他の障害をお持ちの方と同じ土俵で支援したり、サービス提供の場を混同してしまうというのは、あまりにもリスクが大き過ぎると感じています。それくらい支援の繊細さと、緻密さが必要なサービスの提供のスキルを要します。相談支援専門員がいくら、障害種別を超えて包括的にプロフェッショナルな支援を試みても、それは負担が大きすぎるし、他障害をお持ちの方との関わりとの切り替えという部分で、相当のレベルを求められると思います。

自立支援法のいわんとすることは理解しているつもりですが、精神の方と他障害の方との支援を混同して考えておられるようであれば、それは、行政の認識の甘さを感じますし、現場との支援方法の温度差も感じずにはいられません。

専門性を持った方々にうまくアウトソーシングしていくことも時には必要となってくるのではないでしょうか?

現場スタッフが求める人材、それも相談支援事業者に求めることとは、やはり、特化した何かを持っていること、その分野に対しては、相当レベルの対処ができること、に尽きると思います。
精神が苦手な相談支援事業者、発達が苦手な相談支援事業者があってもそれはそれで、他の分野に長けていた方が、広く浅い知識で相談に乗ってもらうよりも、割り切った関係が築き易いです。

これは私の持論であり、反論ではありません。


投稿: ぬるぴょんのトモダチ | 2008年8月14日 (木) 02時30分

ぬるぴょんのトモダチ さま


はじめまして。で よろしかったでしょうか?

で、あらいはぬるぴょんのトモダチさんと全く同意見です。言葉が足らず、誤解をさせてしまったこと知れませんし、文章力の無さを痛感します。(T_T)


精神の方の支援は繊細であり、専門性が必須であると思います。誰しもが簡単に「やれます!」なんてアマイものではないことは承知しております。ので、圏域のどの行政も精神障害の支援に長けた事業所に、ある意味、精神障害の相談をメインに委託をしているケースが多いのだと思います。豊橋市などは精神に限定して委託をしていますし。

と、した時、このある意味「限定」された精神の方の支援に専門性を有するとして委託をされた事業所が、相談体制のネットワークの核にならなければならない事業所が、そのケースの殆んどをアウトソーシングし、そして上手くいかないと「繊細なケースで…」と半ば放置していたとしたら。

アウトソーシングが悪いという意味ではありませ。アウトソーシングするにせよ「核」にはならないといけないという意味です。まして、多くの支援者が議論に加わるのは良いことですよね。ただこの「核」にならねばならない事業所が「精神の方の支援は繊細で、時間をかけてやらないと。」という理由で放置していたとしたら。ということなんです。

こういったケースの殆んどの方は福祉課窓口に向かわれます。そして福祉課担当者は窓口対応だけではなく、本来 相談支援専門員のすべき業務をこなしています。理由は「このまちの住民ですから。」と答えられます。

幸い、東三河圏域のアドバイザーは、この精神支援に関する理解が深く、多くの研修会を開催して下さり、またメーリングリストへ他事業所の研修会をアップして下さり、軟弱者あらいは その殆んどに参加させて頂いております。
それは、あらいごときが簡単に精神障害の方の支援が出来る等と口が裂けても言えないという、現状であるからです。でもこの軟弱者あらいも相談支援専門員の端くれ、「出来ません」もまた口が裂けても言えないと思っています。

ぬるぴょんのトモダチさんの言われる通り、専門性を持つ事業所、特化した事業所があってもいい。と同意見であることはご理解頂けたでしょうか?
あらいが専門性を持つことは大事だと思っていることは、本文中の「田原市には精神科がない。保健所は支所になった。」で ご理解頂けているかと思いますが。精神の方の支援には、やはり医療や保健所との密接な関係が必須でスモンね。

とすると、精神の方の支援に長けている、特化している事業所があり、任せるとしたい時、「相当レベルの対処が出来る」その事業所が、ネットワークの核にならず「慎重に」ということを理由に放置しているとしたら・・・。

長くなってしまいました。が、本来は あの書き込みにこれだけの内容を書かないといけなかったと反省してます。ご指摘、感謝です。
これからもいろいろとご指導下さいませ。
と、ぬるぴょんさんにも よろしくお伝え下さいませ。

投稿: あらい | 2008年8月14日 (木) 10時15分

結論はでたようですが、あえて素人の思いを。


障害者自立支援法も当初は介護保険と合流する方針でしたが、結局無理があり、見送り状態です。

もともと、精神・身体・知的と障害の分野ごとに、
法律や制度が分かれていたのは、やはり合理性があったのです。


田原市に精神科がない。
保健所が支所になった。

という、医療の経済性や、行政改革(合理化)の
つけを、事業者さんの「ガンバリ」だけに負わすのは、あまりにも負担が大きすぎると思います。

だから、事業者さんは、スーパーマン・ウーマンになれというのも酷なはなしです。

事業者さんの立場としては現実問題、成立した法律・制度に従うしかありませんが、

近い将来、

再び、精神関係は独自の制度に移行せざるをえないのでは。

あくまでも、素人の思いです。
がんばりすぎて、事業者さんがつぶれてしまっては、保険どころのはなしではないんです。


投稿: やっさん | 2008年8月15日 (金) 08時02分

やっさんさま

お気使い、お心遣い、感謝です。ですが、そう簡単に潰れはしませんよ!我らには良き理解者である方々がたくさん応援して下さっているんですから。あらいの口癖は「倒れたら休めるかも!」ですが、なかなか倒れません。倒れるには、まだまだ相当 頑張らないと!ですわ。はははっ!


で、「再び、精神関係は独自の制度に移行せざるをえないのでは。」ですが、そうはならないために我らは走っているんです。
ぬるぴょんのトモダチさんが仰っている「自立支援法が言わんとしていること。」は、国の資料でも最初に「5つ」あげられています。

「3障害の一元化」「利用者本位のサービス体系」「就労支援」「支給決定の透明化」「安定した財源確保」です。
この5つのポイントの最初に「3障害の一元化」があげられているんです。前の制度「支援費制度」で対象外だった精神障害者の方も福祉制度でバックアップするということは、大きな前進だったです。


我ら支援者は、これを後戻りさせてはいけないと思います。そのためには「気づいちゃった」支援者は、制度や地域社会の理解や環境を一つ、また一つと整えていかなければいけないのだと思います。


そしてもう一つ。最初から「出来る人、支援者」なんていませんよね。これも親さんに(やっさんにもいってますよね!)よく言うことですが「我ら支援者を育てて下さい。」って。皆さんの思いを、少し、また少しと叶えていけるようにです。

そしてそして、スーパーマンなんかになる必要はないと思います。そりゃあ、なれたら いいっすけどね!でも、あらいのような若輩者が一人で その方の地域生活を確保するなんて「どだい」無理。だから「ネットワーク」を作るんです。加えて頂くんです。「助けてくださ~い!」って、多くの支援者に頭を下げて回るんです。
で、本人さんには「頑張りました~!」って言いに行くんですからダメダメですよね。

ね!こんな あらいが「倒れる」なんて言ったら、やっさんはじめ親さんは皆さん「怒る」でしょ!わははっ!


最後に。優さんは「あらい君。検証することが大事だぞ~!ほっほっほっ。」とアゴヒゲを摩りながら田原市を後にされました。
そのためにもたくさんの事例検討をし、その都度 検証し、まちの問題とし考え、次の支援に繋げていくことが大事なんですよね。ので、我らは簡単には倒れません!ゆえ、一緒に地域社会の環境を一つ一つ変えていきましょう!よろしくお願いいたします。

やっさんさま。お気使い感謝です。本当にありがとうございます。

投稿: あらい | 2008年8月15日 (金) 12時31分

あらいさんこんにちは。先日の会議では、我が事業所での相談に対し、場が重苦しい空気になっていたところ、具体的なアドバイスを投げかけていただき、またブログの中でも提起して下さり、私、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。あらいさんが発言してくださらなければ、26日に会議を持つまでには至らなかったと思います。本当はこんな事件が起きる前に何とかならなかったのかと悔やまれますが、今となっては仕方ありません。援助する立場として、力の足りなさを実感しています。
ブログは毎日更新しているのですね。そのパワーはどこから湧き出ているのでしょう。神谷さんとのコンビもぴったり息が合っているようでほほえましいです。それではまた。
                

投稿: おがた | 2008年8月19日 (火) 21時52分

おがたさま

おおっ!おがたさん。よくもまあ、こんなマニアが集う(失礼か?)ブログに。どこでお知りになったか存じませんが、お名前にキズなど付いちゃっても知りませんよ~。ふっふっふっ。

で、「力の足りなさ」なんてトンでもない!ですよ。何人もの方が必要としている事業所、支援者なんですから、立派です。本当にそう思います。そして何より、このケースの方に対しても決して「逃げていない」のですから、やはり立派です!そうなんです!

で、いつも会議でお話させて頂いておりますが、こういった「事例」の積み重ねが大事なんですよね。自立支援協議会って。今までは各事業所が、事業所だけの問題として解決してきた(解決せざるを得なかった。が正しいかも。)ことを、事業所の問題ではなく、福祉だけでもなく、田原市民の問題として多くの人が関わり解決の道を探っていく。ことなんですよね。

謝らなければいけないのは、おがたさんではなく、我ら「田原市相談支援専門員」であったり「田原市自立支援協議会メンバー」であると思います。

「なぜ、もっと早く見つけられなかった!」と。


本文にも書きましたが、田原市には他にない「社会資源」です。大変なことと思いますが、これからは抱え込まず、みんなで解決の糸口を探していきましょう!微力ながら あらいも頑張ります!


で、かみや。
「コンビ」などとは滅相もない。我らの関係には、鉄壁の主従関係が存在しています。更にはふぃ~る工房にはカースト制度にも似た上下関係が存在しています。士農工商と呼んでもよいかと・・・。
かみやは、その頂点に「君臨」しております。そして あらいは底辺に置かれています。新人スタッフより雑に扱われております・・・。
ほほえましい。ことなどありません・・・。

投稿: あらい | 2008年8月20日 (水) 15時17分

あらいさま、早々のレスありがとうございます。
少しずつ秋の気配が感じられるこのごろです。
一時であれ、あの恐ろしいほどの猛暑から開放されると、物事にはきちんと終わりがあるのだなと実感します。まさに「明けない夜はない」ですね。
私は流行りもの好きでもありますが、かなりマニアックでもあり、時々このブログをのぞかせてもらっては密かに楽しんでいたのです。基本的にはブログなんて他人の日記、読んでなんぼのもんじゃという考えなのですが、あらいさんのは楽しいですよ。テンポいいし、ユーモラスですから。
それにくだけていて硬派というか、自分の信念、軸の通った意見を聴くのは、とてもすっきりしますよね。
私もこの世界に入って10年。公私ともに、本当にいろいろありました。そうとう傷も負って今更何が起きようと動じなくなりました。(ある意味こわいことですが)
例の彼についてですが、アウトローで破壊的な性質、それでいて寂しがりやなところが死んだ父にも似ていて、家族にとって大変困った存在でした。
でも、周りがもっと父の寂しさや苦しさをわかってあげられていたら、ああまで歪まず余生を送れたのではないかと思います。生き方を誤ったのは決して本人だけの責任ではないですよね。
工房はカースト制度ですか?うふ、ある意味楽しいですね。お二人が主に動いてみえるようですが、スタッフは他何人くらいみえるのでしょうか?


投稿: おがた | 2008年8月21日 (木) 21時17分

おがたさま

マジで涼しくなりましたね。昨夕、赤羽根センターを出発する際、眼前に広がった光景は赤トンボの群れでした。そして夜、この夏 初めてエアコンのスイッチをOFFにして寝床につきました。すっかり「秋」を感じつつ眠りにつきました。
と、あらいだって時節の挨拶が出来ることをアピールしつつ...。

そうっすか。ブログ読んで下さっていたのですね。そうとも知らず、会議でマジメぶっても『偉そうなこと言っちゃって~!バレバレですから~!』って思いながら あらいもみていたのですね...。ああ、お恥ずかしい。


「アウトロー」ですか。仰るとおり、その彼の責任だけ、お父様の責任だけではないと あらいも思います。障害の有無に関係なく「受け入れる、受け止める環境」があれば、その人の生きづらさは軽減されていきますよね。

あるまちで支援させて頂いている方も、やはり「アウトロー」を長年続けられてきた方で、そのまちでの支援者は底を付き あらいが担当することとなりました。今は、その「アウトロー」な方は あらいを「友」と思っていて下さいます。周りの支援者は暖かく見守ってくれています。もっと言うと「あらいも似たようなものだよねえ。あの人こそ大変だよねえ。隣町に引っ越してもらいたいよねえ。」って気を使ってくれてますよ~。ぷぷぷっ!
田原のアウトローさんも、きっとそうなりますよ。いい意味でね。


で、カースト制度。どちらかというと士農工商を思い浮かべて頂いた方がイメージし易いかも。
農民はこの制度からすると2番目に「エライ」。人が生きていくに必須な食物を作るから。この下に工業品(モノ)を作り出す人。一番下が商人。モノを動かしているだけだから。ですよね。でも、実際は農民は一番過酷な生活を強いられていました。モノを動かすだけの人だった商人は財をなした。

で、工房。あらいは農民。上から2番目。でも新人スタッフよりも冷遇。なにか事が起こると「あらいの責任」...。ううっ...。
そんな工房は神谷以下 2人の事務局(経理)を含めると11人のスタッフが日々走り回っております。神谷が「士」、経理が「商」、他スタッフが「工」、あらいが「農」ってな感じです。

最近あらいは、この関係が「女王蜂と働き蜂」に感じています...。

投稿: あらい | 2008年8月22日 (金) 11時03分

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