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2009年8月15日 (土)

なぜ「廃案」ですか?


昨日、民主党、社民党、国民新党の野党3党が衆院選の共通政策を発表しました。消費税の据え置きや郵政事業の見直しなど計6項目を柱にしての「国民生活の立て直し」とのことです。ただ、主張の隔たりが大きい外交・安全保障分野は一言もなかったようです。そりゃそうですよね。自衛隊のあり方でも対極的に位置する考え方ですから、踏み込めなかったんでしょうね。
で。見直しやら凍結やらの言葉が多く挙がる中

「障害者自立支援法は廃案」
の文字が。




「廃案」ですか?なぜ「廃案」でんでしょうか?「1割負担」が原因ですか?3障害一元化ですか?支援を働くことにも拡大したから?報酬単価を下げたから?日割りにしたから?



「1割負担」の問題は丁寧な減免措置のおかげで、現在は実質3%ほどと聴いていますが。あらいは田原市の相談支援専門員として多くの当事者とそのご家族から相談を受けています。が、この「1割負担が原因で生きづらさを感じている」という声を聴きません。多分、他の相談支援専門員も同様だと思います。

それどころか、田原市独自事業である「障害者・児レスパイト事業」の利用者の皆さんは、給付に対する負担とは別に「1回 千円」の利用料をお支払下さっています。これだけ理解ある当事者がみえるのは、田原市だけなのでしょうか?



他の理由なのでしょうか?3障害一元化ですか?確かに当初は精神障害の方の支援で、何かと問題になること、課題として挙がったことはあります。医療やら保健所やらとの連携等が特殊な支援もありますから、そりゃそうですよね。

でも、先の小坂井町の会議で精神の方の支援を長岐に渡り行ってきた、ベテラン相談支援専門員の方が「3障害が一元化され、認定調査だったり支援会議を通し、今まで知らなかった生きづらさや支援方法を知りました。本当に良かったです!本当に!」と仰ってみえましたが。



これ以外の理由でしょうか?一般社会と同様に「働く」支援を行うにつけ、一般社会で働いたことのない支援者ではムリだからということですか?「報酬単価が下がるとやっていけない、日割りは障害者支援にそぐわない」と言われている方がいるからですか。

あっ、でもこれは「事業所側の都合」ですもんね。関係ないですよね。だって認定区分の高い方に対して丁寧な支援を提供している事業所は、間違いなく「増収」ですからね。



「廃案」の理由、あらいには解りません。どなたのご意見でしょうか?国民の思いでしょうか?浮世離れしているような気がします。ある意味「バラマキ」よりも 質が悪いような気がします。
田原市行政の皆さんは「障害者自立支援法から、相談支援専門員、自立支援協議会という手放せないアイテムを頂いた」と仰って下さいました。そして、田原市手をつなぐ育成会の皆さんも「この法律のおかげで、良い方向に大きく動き始めました。」と仰って下さいました。



野党3党の皆さん。こんな まちは田原市だけなんでしょうか?もっと国民目線で現場を見て下さいませんでしょうか?今度の選挙では、大きな変革が起こるのかも知れません。それでも皆さん、あらいは世相や時代の潮流に流されることのない「真の政治」を目指すための投票を行って欲しいと思います。



天下のトヨタの幹部は「大切なのは政策。それと人。」と言われました。全くもって同感です。全国で、真に障害福祉の増進に奔走され、尽力されている政治家を国政に送って頂けたら、政党の党利党略に関係なく、真の障害福祉が、「ノーマライゼーションな社会」が実現するんですもんね。



 arai

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コメント

いくらなんでも廃案はないでしょう。ここまで、新しい試みが現在進行形なのに。今さら…、また何を過去に戻すのでしょうか。
「後ろを振り返るのは誰のためですか。」と問いかけたくなります。

いわゆる野党という立場での人気取り路線ではないでしょうか。

障害者自立支援法を廃案にすることが、国民にそんなに聞こえが良いとも思いませんが…。
障害者福祉業界人としては単純に理解できないのです。

まあ、それはともかく、我々は日本人はミレニアムの時、新自由主義という道を選択したはずなのに、まだまだ揺れるのですね。

投稿: 長坂 | 2009年8月15日 (土) 21時16分

長坂さま

先ほど「レインボー」さまと仰る方からの超難解なコメントにお答えさせて頂きました~。レインボー。縁があります。ぷぷぷっ!(゚ε゚ )

で。「新自由主義」。揺れるというより、選択したことを忘れてしまったかのような話で、正直、呆れてしまいます。もし、これが「人気取り策」で、しかも「イケテル!」と思ってみえるのでしたら、国民もバカにされたもんだ。と思うばかりです。

長坂さんの新城での、東三河北部圏域での活動を、それを支えた思いを、そして結果を知っている国会議員がいたとしたら、決して「障害者自立支援法廃案」などという考えは思い浮かばないでしょうに。┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

投稿: あらい | 2009年8月15日 (土) 22時00分

 こんばんは。

 全くもってなんで廃案なんでしょうねえ…聞こえがいいからなんでしょうね。
 それで対案は…と思ってマニュフェストみてもよくわからない。「応能負担にもどす。」「障害があっても地域で当たり前に暮らせる、地域の一員として暮らせる社会をつくる」だそうな。(後段はどっかで聞いたことあるなあ…)

 人気取りの選挙している場合じゃないと思います。
 すでに国の借金は892兆円。税収が46兆円しかないのに。年収の20倍近い借金。恐ろしいよね。これがみ~んな子どもたちや孫たちに重くのしかかるわけだ。

 以前、世帯4人で収入が年額500万円程度の家庭が2000万円の借金で自転車操業(家計)状態。いまも月1回の家庭訪問を続けていますが、任意整理やら自己破産やらいろいろと手を打ちやっと100万円程度の借金になってきた…が、国の借金に比べたらたいしたことなかったのかな。

 こんなに借金していてもまだ破綻しないのは、今はまだ信用があるから。(とてつもない信用だわ。普通、銀行はもう貸してくれない。貸していたら銀行担当者は背任でお縄ですよね)

 その信用ってなんだろう。人=国民なんだよね。資源もないし、領土も狭いし、食料も自給できないし、強い軍隊も核爆弾もないし…あるのは「人」に裏打ちされた勤勉さや技術力の高さなのに。その「人」が信用失ったら破綻だよね。小泉劇場に続いて、人気取りの選挙に踊らされているとしたら信用なんてなくなってしまうだろうに。

 すみません、勝手なこと書きました。 

投稿: すずき | 2009年8月16日 (日) 02時11分

すずきさま

う~む。東三河の南北アドバイザーさまが揃って書き込みされると、なんだか「イジメ」られているような気がしてきたな...。( ̄◆ ̄;)

で。今の日本の信用は「人に裏打ちされた勤勉さと技術力の高さ」だと言われること、本当に仰るとおりですよね。だからこそ、小泉劇場しかり、この実直さ、真面目さを逆手にとられているような気がして、憤りを感じてしまいます。

すずきさんが紹介してくれた事例のような「国民目線」が必要であることと、国を司っていくという「先見性」が求められる、今回の衆院選挙。しっかりと「選択」してもらい、投票行動を促していかないといけませんよね。

あらいは、愛知県にお二人、障害福祉と真剣に取り組んでみえる方がみえると思っています。

お一人は、言うまでもなく愛知13区の自民党・大村厚生副大臣。この方に「まさか」があっては、愛知県で福祉に携わっている者は日本中から非難を浴びること間違いなし!本気でそう思います。
あとお一人は12区の民主党・中根さん。今は浪人中ですが、今、愛知県議会で議論されている「障害者差別禁止条例案」でも、アドバイザー役として参加されています。

こんな方々が、国政レベルで「是々非々」で勿論かまいませんが、超党派で障害のある方の地域生活を議論して下さる日を待ちわびています。

投稿: あらい | 2009年8月16日 (日) 11時01分

新井様

民主、社民、国民新の野党3党の「衆院選に当たっての共通政策」と題した3党共通の衆院選公約に書かれた「障害者自立支援法を廃止する」の文言。

まったくもって意味不明。廃止してどの制度を使うのか。本当に悪法だと思っているのか。運用面での問題点は見直しを重ねる中で解決を図ってきているのに…。

廃止とは、あまりにも「ざっくり」過ぎる。しかも先が見えない。

もし、廃止することが世論だとしたら、我々事業者の努力は何だったのか、そして何よりも当事者にとって残酷ではないか。

この混乱を乗り越えるために、「障害福祉と真剣に取り組んでみえる人」を信じ、「超党派で障害のある方の地域生活を…」に期待をかける、その思いに、全く共感するものです。

投稿: 長坂 | 2009年8月16日 (日) 17時23分

長坂さま
そうなんですよね。廃止とした後が、あまりに見えてこないんです。財源論や外交・防衛と同じく「政権をとってから考える」では困るんです。当事者の皆さんの生活は、一分・一秒、待ったなし!なんですもんね。

そして、様々な思いがありつつも「当事者の皆さんが混乱しないよう」と、先駆けて新制度へ移行していった「侍魂」を持った長とスタッフの皆さんの志を、いったい何と思っているのか!あまりに軽く考えているとしか言いようがありません。

長坂さんとお付き合いして頂けるようになってから、もう随分と時間が経ちました。当時の あらいからすれば、ずーっと先にみえる方でした。それは今も大して変わっていませんが、そんな長坂さんから「共感」と言って頂けるなんて、感激です。明日も頑張れます!感謝です。

投稿: あらい | 2009年8月16日 (日) 19時36分

先ほど佐賀から戻りました。
それいゆの水野さんとこの件について少しお話しすることができました。(行動援護従事者研修の3枚になった新しいシートももらっちゃいました♪)
全然あり得ない話しではないのだと。
水野さん、近々、とえださんに会いに行くって言ってました。
水野さんレベルの方が危機感をもっているという事実に、現場や本人や家族は一体どうすりゃいいの~って思って鬱々とします・・・。

投稿: こうまま | 2009年8月17日 (月) 23時56分

こうままさま

トレセミ。本当にお疲れさまでした!と、ご苦労さまでした!さぞかし、大変だったことでしょう。敬服します。また、あれこれ。いろいろ。教えて下さいませませ。

で。政権がどうなろうと、どんなに法律が変わろうと、障害のある方の生活が「一瞬」たりとも滞ることがあってはならいと思います。そしてご本人は勿論、ご家族の皆さんも不安に陥るようなことがあってはならないと思います。

我らが今、出来ることは「真に障害のある方の生活」を、どなたが真剣に考えて下さっているのかを、正しく判断することと、そう制度が変わっても「我らの支援は変わらない!」という「強い意志」を持つことだと思います。

そこんとこは、我ら「NPO法人」。元来、そこから始まった!わけですから、しっかり、がっちり、ちゃっかり(これは違うか...)やっていきましょうや!

投稿: あらい | 2009年8月18日 (火) 00時56分

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