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2011年3月21日 (月)

温故知新


「田原ゼミナール vol.10 」は、昨日 盛会のうちに終えました!
10回目という記念開催を担って下さったのは、同志である名東区こじまさんと日進市 熊谷さんの お二人であります。あらいのワガママを聞き入れて下さり、今回ご登壇下さいました。感謝でございます。



午後2時。Eric Claptonの「tears in heaven」が流れる中、ゼミ10は開会。「チーム白井」BOSSの開会挨拶。東北地方の皆さんに対する、また支援されている多くの皆さんに対する労いのお話の後、この田原ゼミナールという企画は「田原市機能強化事業の一環として開催されています。」と、企画の位置づけと意図するところをお話下さいました。

で、かみやの紹介を受け、いよいよ こじまさん登壇。


障害福祉の「いま」と「これから」

名東区障害者生活支援センター センター長 小島 一郎 氏



こじまさんのゼミは、まず「障害とは。」から始まりました。こじまさんにオーダーした内容は、障害福祉施策の変遷を しっかり抑え「今まで」を理解し、更に「今」を確認した後で「で、今から」を考えていけるもの、というシンプルであるからこそ難しい内容。この難しいオーダーに応えるためには、まず「障害を理解することから始めなければ」と考えられたそうです。

その後も、措置から支援費、自立支援法という施策の一つ一つを丁寧にお話下さり、用語一つ一つに関しても分かり易くお伝え下さいました。こじまさんが福祉を生業としたのは平成3年。それから、今に至るまでの20年に渡る福祉職員として経験から、この3つの福祉施策を実体験を交えお話されました。






また、「これから」では、必要なこと、大切なこと、として、フォーマルサービスだけでカバーするのではなく、逆にインフォーマルなサービスを組み合わせることが、今の施策に添ったものである。そのためには、地域の一人ひとりが支えあう「地域づくり」が重要である。とお話下さいました。



これ。よく耳にする、いわば「教科書通り」のお話なのですが、こじまさんの長きに渡る実践と、その都度の思いを交えてお話下さったものですから、すっかり腑に落ちたというか。そんなスッキリした気持ちになりました。

こじまさんとは2年間、愛知県相談支援研修で ご一緒させて頂いているのですが、こういう「きっちり」伝えなくてはいけない内容を「きっちり」伝えるスキルは、ハンパなく高いと感じています。難しい話を専門用語を使い難しく話すことは簡単ですし、そういう話し方をして「ドヤ顔」する方もみえます。が、こじまさんの話は分かり易く、そして伝わり易いんです。スピードも、間も、声のトーンも、心地よいんですよねぇ。(*^o^*)



で。こじまさん、講演の最後、自身が今の職に就かれたた直後に体験した「悩ましい」出来事で1時間半を締めくくられました。常にクレバーに「きっちり」お話される こじまさんにしては、本当に 珍しいことなんですわぁ。しかも、その内容がまたドラスティックなもので、会場にいた者すべてが「自分がその立場だったら…」と考えさせられました。インパクトあるもので締めくくられ、後半の放談に繋がれました。

ご自身の言葉で、訥々と語る こじまさんの姿。正直「カッコイイ」と、迂闊にも思ってしまいました。はは。



で。出来る漢は仕事が早い。こじまさん、ご自身のブログに昨日の様子をアップして下さっています。
http://www.meito.or.jp/modules/simpleblog/view/5-20110321.html




で、10分の休憩を挟んだ後の後半。

放談・地域との「連携」なくては

ここからは、もう一人の主役が登壇。
日進市 通所授産施設 愛歩 施設長 熊谷 豊 氏



後半戦は、こじまさん、熊谷さんのゲストお二人に、熱血柴田さんもご登壇頂いての放談。で、まずは熊谷さんの「正に放談」から。(^O^)

丁寧に作られた資料を使い、熊谷さん福祉歴から始まり、「田原市でお話するのだから「共生」について触れないわけにはいきません。」との有り難いフリの後、2つの事例を用い障害のある方との共生、そして支援の基本は「知ろうとすること」、そして「聴くこと」であるとお話されました。


温故知新


熊谷さんが福祉を生業としたのは平成元年だそうで、こじまさんの ちょっと先輩。ですが、今日に至るまでの経歴は 随分と違っています。

一法人に尽くし続け、自身の発言力が増していくまで我慢と努力をし続けている こじまさんと、その思いの強さから「時に」管理者にでも一歩も退くことなく闘い、その職を辞さなくてはならなくなること数回、という熊谷さん。「ご本人の思い」から外れることを許さない。それが熊谷さん。あらいは、そんな不器用な熊谷さんをメチャクチャ尊敬していますし、メチャクチャ好きだったりします。

そんな熊谷さんが言われた「連携は、きれい事では絶対に成し得ない。」って言葉が胸に響きました。そして、「自立支援協議会のような仕組みを作ることは大事ですが、そこに魂を込めることが何より大事。その魂を込めることが地域の皆さんとの繋がり。」という言葉にも感動しました。やっぱ、この人。スゲェ!っす。




で。続いては熱血柴田さん。福祉課歴 10年というツワモノ。こじまさんの話にあった措置制度、支援費制度、自立支援法の3つを語ることが出来る行政マン。しかも、常に我らと同じ「最前線」に身を置き、我らや継ぐ者山本さんら福祉課の皆さんを引っ張ってくれる方。

で、熱血柴田さんからも、この10年の間に大きく変化をみせた障害福祉施策を、行政窓口として、また最前線として感じたことをお話下さいました。特に、措置の時代に福祉課(当時は民生課といったそう)に異動となった時に先輩行政マンから受け取った「引き継ぎマニュアル」の話は、ここで内容を紹介するわけにはいきませんが、正に その時代を物語る内容でした。


温故知新


柴田さん。以前のゼミで「今、一生懸命 やっているのは罪滅ぼしかも知れません。」と ご発言されたことがあります。決して柴田さんが、行政が悪かったわけではなく、そうしか出来なかった、やりようがなかった制度だったにも関わらず、窓口を頼ってくる皆さんに何にも出来ずにいた自分を責めてみえるんです。

だからこそ、この日もゼミ開会前に市役所に出向き、机の奥底に置き忘れていた この引き継ぎマニュアルを持ってみえ、我らに その時代を伝えて下さったのです。「これから」を語るためには、「今まで」を知らなければいけないから。

この方も。また「漢」だと思います。



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こじまさん、熊谷さん、柴田さんと「今まで」を振り返って頂いた後、「これから」について話しました。こちらは、ある意味 答えが明確にみえているわけですから、名東区、日進市、田原市の取り組みや仕掛けなんかを話し合いました。従来の事業所・施設という建物主体に成りがちな福祉から、本人のニーズに応え地域の皆さんに支えられる福祉に移行するための。

ここで熊谷さんから資料を用いて、自立支援協議会について。そして、その自立支援協議会が担う役割と、更に地域の皆さんが自立支援協議会の主体であるということについても確認しました。特に、民生委員の皆さんの理解と協力が重要であることも




最後。田原市の障害福祉施策は今、「共生」というワードがキーになっています。市民の皆さんの理解が進むことが何よりの方策であり、障害のある方が社会の中に「普通にいること」が普通の社会であることを確認し、「これからは、地域の皆さんとの連携が重要。それなくしてはあり得ない」という言葉でしめさせて頂きました。
この瞬間、3時間に及ぶ 田原ゼミナールvol.10 は終了しました。

この写真。大好きな、そして大事な同志とのこの写真。宝物です。


温故知新




で。田原ゼミナールは終了。しましたが、この後の時間も相当 大事にしております。講師を囲んでの大懇親会でありますぅ〜!場所を villaうぇ〜ぶに移し、総勢20名で語り合いました!(≧ε≦)

「チーム白井」BOSS の「今日は市外からのお客さまもたくさんお越し下さっています。今日のゼミが活かせて頂けるものであったのであれば良いと思います。」のご挨拶で宴は開始。そのお話の通り、講師のお二人といつものメンバーと援護G浅倉さんと、ゼミ初参加の子育て支援課 河合嬢。市外からのお客さまとして、お久しぶりの安城市まるくてさん、いいのさん。日進市 伊藤さん、住さん。豊橋市 桑原さんという、賑やかな懇親会。もう大盛り上がりでございましたわ〜!

あちこちで。今日のゼミ10を振り返り、更に地域福祉を語り、すべては「まちづくり」であることを確認しました。あるグループは熊谷さんを囲んで。あるグループは こじまさんを囲んで。また あるグループは 「チーム白井」BOSSを囲んで。終電の時間まで。(*^o^*)



すべてのお客さまが帰路に着かれた後。静まり返った villaうぇ〜ぶに、熊谷さんと こじまさんの3人で。ゆったりとした時間の中、今日1日を振り返りました。でも。あらいの頭の中は、お二人と巡り会ってからの1年半の時間を振り返っていました。感謝の気持ちでイッパイになりました。
本当にありがとうございました。本当に。本当に。




「継続は力なり」。田原ゼミナールも10回を数えるに至りました。今まで、多く先駆者が田原市にお出まし下さり、権利を、共生を、地域福祉を御教授下さいました。有り得ないほどビッグな方々が。本当に感謝であります。

その皆さんのご恩に報い、ご期待に添うためにも、明日も「チーム白井」BOSS を中心に田原市は共生のまちを目指してまいりますゆえ、今後ともご指導のほど よろしく、よろしくお願い致します。m(_ _)m



 arai

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コメント

(何故か)2日間お世話になりました。ありがとうございました。
「分かりやすく」は常々自分に言い聞かせていることですが、今回は特に、ある意味面白くないかもしれない「制度の移り変わり」という固い話を、いかに従事者以外に・・・インフォーマルを担うかもしれない方々を想定してお伝えできるか、いろいろ考えたのですが、結論としては、自分をさらすしかないと。まあ、今回限りかもしれない私のオプションということで(^-^;。
ゼミナールへのaraiさんの想いは、このブログの長さにも表れていると思いますが、その分、プレッシャーでしたわ。何より、研修開始前のBGMがEricClaptonの「unplugged」(って、スペルこれでいいのかなあ)で、しかも紹介されて会場後ろから歩いて登場という田原方式は、余計に緊張感を増し・・・よい経験になりました。
私自身も大変勉強させていただきました。このような機会を与えて下さったふぃーる工房さんに感謝です。また、盛大な懇親会の最初から最後まで、仕込みから食器の片付けまでお世話になったスタッフさんにも本当に感謝です。よろしくお伝え下さいm(_ _)m。

投稿: こじま | 2011年3月21日 (月) 20時27分

こじまさま

本当にありがとうございました!ナントお礼 申し上げてよいやら。本当に感謝感激であります~!m(_ _)m

14時に開始されたゼミ10。懇親会を経て、4人でのお疲れ会終了が1時。語りっぱなしの半日間でしたが、あらいにとっては、まだまだ聴き足りない、語り足りない、そんなゼミとなりました。


で。「田原ゼミナール」。仰るとおり、あらいにとって、ふぃ~る工房にとって、とっても大事にしているイベントです。いつも言っています。「買って頂ける商品でなければ意味がない」と感じていますから、皆さんが「聴きたい!」と思っているお話。「聴いて良かった~!」と思って頂けるお話を企画しないと、この企画自体が「ムダ」となってしまいますから。

そういった意味で、これにかける思いは、メチャクチャ強いです。だからこそ、昨日の「成功」はメチャクチャ嬉しいんです。だからこそ、飲み過ぎてしまったのです~!ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

で。スタッフへの労い。ありがとうございます。必ず伝えますね。でも、朝、スタッフ一同で確認したんですよ。それぞれが、それぞれの場所で「さすが!ふぃ~る!」って言われる一日にしようってね。それぞれの役割を「全う」したまでです。

ので、こじまさんの優しいお言葉は伝えますが、ひねくれ者の あらいは褒めません。「あたりまえ。」と伝えますけどね~!ああ、そうさ!俺はイヤなヤツさ。щ(゚Д゚щ)カモォォォン

ってことで。繰り返しになりますが。本当に ありがとうございました。これに懲りず、田原市と、ふぃ~る工房と、そんで あらいを、末永くよろしくお願い致します。

投稿: あらい | 2011年3月21日 (月) 22時46分

日曜日は充実した時間を
ありがとうございました。

ゼミナールの内容はもちろんのこと
Villa波では思いもかけず小島さんの
隣席でお話しをうかがえて光栄でした。

小島さんの「リアリティ」があり「具体的」な
お話しはやはり引きつけられますね。

料理も雰囲気もとてもおしゃれな
空間でした。

熊谷さんは僕の中では謙虚で穏やかで
やわらかなイメージなんですが・・・。

投稿: いいの | 2011年3月22日 (火) 13時57分

いいのさま

こちらこそ、遠路はるばるお越し頂き、しかも、帰り際、引きとめたりして本当に申し訳ありませんでした。m(_ _)m

で。ゼミ。いつも言いますが、あらいのゼミは「懇親会」までがゼミ。いわば学びの場であります。あそこで学んだことの多さ、大きさと言ったら図り知れません。だから、皆と一緒に、更に学びたいと思いお誘いしております。

で。villa。お気に召して頂けたようで。何よりでございます。また、退屈しのぎにでも遊びにきて下さいな。ご家族でもヨシ!職場の皆さんとでもヨシ!しっかりお持て成しさせて頂きますよ~!

で。こじまさん。そうですね。同じ印象です。あらいに無いものをたくさん持ってみえる、尊敬できる人です。で。熊谷さん。謙虚な型ではあります。が、決して穏やかでやわらかい人ではありません。激しく熱い方です。例えるならば、爆竹!Σ(゚д゚lll)アブナッ !

で。普通。自分以外の人が褒められると、若干「イラッ」とするんですけど、こじまさんや熊谷さんには、あんまりこないんだなぁ。これが不思議と。あっ。「あんまり」ですよ。「イラッ」とはしますよ。
若干。(○゚ε゚○)

投稿: あらい | 2011年3月22日 (火) 16時43分

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