今朝の毎日新聞です。千葉県社会福祉事業団が運営する事業所で相次いで発覚した虐待問題。次第次第に全容が明らかになってきています。思うことは山のようにあります。ここには書ききれないほどの強い憤りを覚えていることも確かです。

このタイミングで。あらいは今日の午後、東三河5市の関係職員等で組織する「市民後見東三河モデル検討委員会」が開催する「東三河市民後見人養成研修」で、障害福祉施策に併せ、この虐待防止について お話をさせて頂く機会を与えられています。更には。来週から来月末までの期間、この虐待防止に関する研修が開催されますが、あらいは その研修の相談窓口に関する研修の全てに関わらせて頂けることになっています。
遣り甲斐を感じるのとは別に、何とも表現し難い感情も覚えています。しかし。あらいが担うのは、先にも記した通り、あくまで「相談窓口」に関わる皆さんに対して。残念というか、悔しさにも似た、これもまた表現し難い感情を覚えています。
あらためて、今後の愛知県で開催される虐待防止・権利擁護・成年後見制度に関する研修をお知らせします。
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愛知県主催
○ 愛知県障害者虐待防止・権利擁護
・成年後見制度利用推進研修
1月23日(木) 名古屋会場、2月5日(水) 岡崎会場
新城市 小林さんの講義に、同じく東三河北部圏域
アドバイザー長坂さん、一宮市 野崎さんと一緒に
成年後見制度の理解を深めます。
○ 成年後見制度利用推進研修
(権利擁護・成年後見制度:応用研修)
2月20日(木) 午前部
ちた地域成年後見センター今井姉御と一緒に
講義と演習で成年後見の理解を更に深めます。
ASK主催
○ 愛知県相談支援従事者専門コース別研修
「虐待防止・権利擁護」研修
2月20日(木) 午後部(講義)、21日(金) 終日(演習)
同じく小林さんの「対応に関する」講義と共に県内
各自治体の現状の理解をし、好評を博している
ASK熊谷さんの演習改良版で実践を理解します。
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是非とも ご参加頂きたく。よろしくお願いします。
しかし。あらいが お話しさせて頂けるのは、繰り返しになりますが「相談窓口」に関わる関係者が主です。養護者、福祉事業者、使用者にはお話しさせて頂ける機会は極めて少ない。この千葉県の虐待問題でもそうですが、この「事業所」の方々に お話しさせて頂ける機会は極めて少ない。
愛知県では、相談窓口に対する研修と並行して、事業所向けの研修を開催する。障害者虐待防止法が施行される前から厚労省が作成した周知用資料の「福祉施設従事者の虐待の防止と対応」の節には、しっかりと書かれている
・ 虐待を早期に発見し、迅速な対応を図る。
・ 再発防止の観点から、その後の支援や指導をきめ細かく行う。
・ 障害者の人権の尊重や虐待の問題について、管理職・職員に高い意識が必要。
という点を、担当者さまは、強くお伝え頂きたいです。
報道によると、今回の千葉県の事業所所長の何とも有り得ない言い分として、自分自身の虐待行為を「興奮しやすい利用者だった。『私が抑えないといけない』という変な責任感があった。一生懸命な職員ほどそうなる。」と釈明したとのこと。この言動・発想こそ「絶対に許されない」と、どこの研修でも繰り返し伝えられているのにも関わらず、平気で発することが出来るこの現状。ただただ憂うばかり。
職員の支援スキルの向上も、権利意識の向上も、全て「管理者の責任」であることをお伝え下さい。
「権利意識の希薄さ」が、こうした虐待行為を生むのだと教えられました。以降、あらいは「伝える側」の我らにも同じことが言えると考え、多くの皆さんに対し心して、覚悟してお話しさせて頂いてきました。繰り返しになりますが、どうか、福祉事業所向け研修を担う皆さん、お願い致します。
「虐待を未然に防ぐ」のは、「あなた方の「熱」」であると感じ、お伝えして頂けることを、切に願います。生意気言って申し訳ありません。ですが、これが、我ら県費を使い「国」の虐待防止・権利擁護指導者養成研修を受講させて頂いた者に課せられた「ミッション」であるということは、紛れもない事実ですから。
曽根専門官さま。あらいも心して午後の研修に挑みます。

arai
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